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2019年9月13日の日経概況

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2019年9月13日の東京株式市場は9営業日続伸しました。
終値は前営業日比228円68銭(1.05%)高の2万1988円29銭でした。
2017年10月2~24日の16連騰を記録した以来、ほぼ2年ぶりの強さです。
米中関係には融和的な歩み寄りが見られた他、
新たな減税政策の可能性を見せた景気対策が好感され
日本市場は節目の22,000円を取引中に超えるところまで進みました。
営業日の少ない中でも下値の強さが予想される来週の動き、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は7営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は7営業日続伸して、
前営業日比45ドル41セント(0.2%)高の2万7182ドル45セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して
前営業日比24.789ポイント(0.3%)高の8194.467で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は7月30日以来、
約1カ月半ぶりの高値で取引を終え、
1年4カ月ぶりの7日続伸を記録するなど、活況を続けました。

トランプ氏が2,500億ドル分の中国製品への30%追加関税を
2週間先送りすると発表したことに対して、
中国は歩み寄りの姿勢を示し、国営商社などが
米国産大豆を100万トン以上買い付けるなど
融和ムードが続き投資家心理が改善しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は貿易摩擦関連の好材料が続く上に
ECBによる3年ぶりの金融緩和など
株式市場にプラスの影響をもたらす外部要因を背景に
9営業日続伸しました。

トランプ氏が中国との交渉で融和的な姿勢を見せた他、
新たな減税を計画していることを明らかにし、
市場は強気モードが続きました。

前日まで輸出、景気敏感銘柄の強さが目立ちましたが、
本日の上昇率1位は不動産業、3位が水産・農林業、
続いて陸運業など内需への資金シフトも見られました。

メジャーSQに伴う取引が加わり、商いは2018年12月21日の
3兆5573億円以来の大きさとなりました。
東証1部の売買代金は概算で3兆3348億円、
売買高は18億68万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1555、
値下がりは527、変わらずは69銘柄でした。

日経の日足は長い下髭を持つ陽線を形成しました。
前日に7月中に作ったボックスの上辺まで到達、
本日はその高値までを超え、ギャップをあけながら
上昇しましたが、22,000円をタッチして直前まで戻って終わりました。

ファンダメンタルズ上、連日のポジティブ材料が出たことは
調整に入る流れまでを変え、強い動きを継続させました。
前日は「午前中に荒れる動きが出た場合も慌てる必要はないでしょう。」と
解説しましたが、慌てるような動きすらもみられないほどの強気です。

このような局面ではトレンド系の指標を中心として
分析するように解説しましたが、その通りの流れになっており、
オシレーター系の指標が出している過熱感をすべて打ち消しています。

来週は22,000円まで進んだ達成感による売りが出るか、
この価格を超えて、新たな上昇トレンド継続になるかが
注目のポイントになります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週は非常に強い動きになりました。
2年ぶりになる9連勝を記録するほどの強さであり、
投資家の心理を始め、相場の模様が大きく変わってきているのが
実感できた1週間でもあります。

来週は波乱要素を含みながら強さを含んだ持ち合いという
少し複雑な予想をしています。
強さを含むという部分を理解するためには今の強さを
2段階で分けて考える必要があります。

今週までの動きは日本株が不当に売られすぎて
その反動からくる買いや、
売り持ちをしていたポジションが解消されることによる踏み上げが主導するものでした。

来週以降は、日本株の割安さに気づいて買いを増やしてきた海外勢が
ファンダメンタルズの改善と共に本腰を入れる
「買い主導」の相場が考えられます。

一方、月曜日が休場で立会日が1日少ないことは盛り上がりに欠ける要因で、
週後半になると中央銀行祭りで波乱要因の局面になります。

最大の注目イベントは17日~18日のFOMC、
小幅の利下げが予想されていますが、
それで満足できないトランプ氏が否定的な発言をツイットする場合は
市場にマイナス要因になります。

日本では18日~19日の日銀金融政策決定会合、
10月の消費増税に備えて、政策の変更や微調整があるのか、
黒田さんの会見が注目されますが、
市場を激変させるような要素は少ないというのが現実的な予想でしょう。

底値が固いのが確認できると同時に、
一回調整に入って節目を作るのが確認できたら、
積極的に買っていく行動が必要になります。
節目を作ってから注目する業種は半導体、ハイテク関連に加えて、
本日から強い動きが見られた不動産などの内需関連にも
あえて注目していきたいと思います。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,988.29 +228.68(1.05%)
ドル・円
107.98 – 107.99 +0.08(0.07%)
ユーロ・円
119.72 – 119.76 +0.84(0.70%)
ユーロ・ドル
1.1087 – 1.1090 +0.0070(0.63%)
NYダウ工業株30種(ドル
27,182.45 +45.41(0.16%)
S&P500種
3,009.57 +8.64(0.28%)
ナスダック
8,194.467 +24.789(0.30%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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