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2019年10月18日の日経概況

2019年10月18日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比40円82銭(0.18%)高の2万2492円68銭でした。
業績への期待を背景に小幅上昇した米国市場の動きを引き継ぎ、
日経も買いが先行してスタートしましたが、上下激しく変更しながら
方向感の掴めない相場を演出しました。
業績発表が本格化する市場で底堅さが予想される来週、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比23ドル90セント(0.1%)高の2万7025ドル88セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反発して
前営業日比32.669ポイント(0.4%)高の8156.853で取引を終えました。

上昇して1ヶ月ぶりの高値で引けたものの、
売り、買い、両方の材料が混在する方向感なしの相場でした。
決算発表が続き、市場予想を超える結果を発表した
銘柄に買いが膨らんだ他、
英国とEUがEU離脱案に合意したと伝わったことは
市場の上昇要因となりました。

一方、英国の政局内にはまだ不透明感が残っていることや
IBMが市場予想を下回る決算で大幅に売られたことは
市場の重しのなり、上昇幅は限定的でした。

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【日本市場の動向】

日本市場は短期の利益確定が続くと同時に
景気に対する期待が交差して、方向感の定まらない動きを見せました。
米国に続き決算発表がひかえている中、
景気の底入れに対する期待が先行して、上昇幅は200円に達する場面がありました。

中国が発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率は
6.0%と過去最低を記録、
中国による大型景気テコ入れ策が期待されながら、
英国とEUの離脱合意はまだ結論が出てないなど
不透明要因が残っていることから上値は限定的でした。

SUMCOを始め、半導体関連が大きく伸ばし、
ファストリなどの値嵩株にもしっかり買いが入りました。

商いは前日よりは増えましたが、
2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9968億円、
売買高は10億8228万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1053、
値下がりは1002、変わらずは100でした。

日経の日足は3日にわたって同じ形を形成しています。
実体がほとんどなく、上髭の長い短陰線、
3日間この形なら普通は下げに転じる流れですが、
高値圏を維持しているところがまだ日本市場の強さを印象付けています。

高値では3日間で最も高いレベルを記録したので、
本日の高値を来週の早い段階で上抜くと強い上昇継続になります。
一方、反対に抜けると、早いスピードで調整が進みます。

日足とは別に、週足は上むきのギャップをあけて
しっかり陽線を作って4月と9月の高値を抜けてきました。
これで1月から継続したボックス圏を上に抜けるのか
来週に期待したいところですが、再び決算相場入りです。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週の日本株式市場は堅調な動きになりました。
週間では693円の上昇、2週連続で週足レベルでも
陽線を形成する強いの相場でした。

上昇の要因になったのは米中貿易協議、
全面的な合意には至りませんでしたが、
部分合意が好感され、米国による対中追加関税の引き上げも見送られたのが
市場から評価された格好です。

決算発表が始まる日本は材料の出た銘柄に
取引が集中する「決算相場」になることが予想される中、
底堅い動きになることと考えています。

決算発表が始まる上に、週の2日目、火曜日が休日で
盛り上がりに欠ける動きになり、
方向感は出にくいのが容易に考えられますが、
いい材料がでる場合は、さらに上昇基調を強めるでしょう。

業績の下方修正が出ることも想定されますが、
これで景気の底入れ、悪材料出尽くしとして解釈されやすく、
底値は固いと考えています。
大幅な下方修正にもかかわらず、底堅さを見せた
安川電気<6506>の動きがそれを物語っています。
その際は、一度調整した大型・主力銘柄から再び注目が集まるので
一度利益確定した銘柄にも継続して注目しましょう。

注目の決算予定は日本電産(23日)、信越化学(25日),
米国では23日にマイクロソフト、キャタピラー、ボーイング、
24日に3M、ツイッター、
注目イベントは24日のECB定例理事会およびドラギ総裁記者会見です。

**** 今週もお疲れ様でした。 *****
どうして業績の下方修正で悪材料出尽くしとみなされるのか、
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YearEnd

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,492.68     +40.82(0.18%)
ドル・円
108.57 – 108.58 -0.26(-0.23%)
ユーロ・円
120.74 – 120.78 +0.19(0.15%)
ユーロ・ドル
1.1123 – 1.1126 +0.0046(0.41%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,025.88 +23.90(0.08%)
S&P500種
2,997.95 +8.26(0.27%)
ナスダック
8,156.853 +32.669(0.40%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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