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2019年10月21日の日経概況

2019年10月21日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比56円22銭(0.25%)高の2万2548円90銭でした。
ボーイングなど主力銘柄に悪材料が出た米国市場が200ドルを超える下落、
日本市場も軟調な動きが予想されましたが、
底値が硬いとの先週末の予想に添うように上昇して取引を終えました。
業績発表が本格化する市場で底堅さが引き続き予想される今週、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比255ドル68セント(0.94%)安の2万6770ドル20セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比67.310ポイント(0.82%)安の8089.543で取引を終えました。

悪材料が出た2銘柄の影響で市場は
大きな調整を入れることになりました。
ボーイングが「737MAX」の安全装置を巡り、
当局に虚偽の報告をしていたと伝わったこと、

また、アスベスト混入で自主リコールに動いた
J&J株も大きく下落、市場にインパクトを与えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は決算発表前の様子見相場になりました。
今週から国内主要企業の業績発表が予定されていることや
米国でも業績発表が本格化することを背景に
積極的な売り買いよりは試しの売買に終始しました。

様子見を反映して証券、鉱業、建設、サービス業など
パターンの見えない買いが続き、
下げば業種も海運、空運、医薬品など脈絡の見えない動きでした。

翌日の休場を見据えて、商いは低調、
東証1部の売買代金は概算で1兆5304億円、
売買高は8億9168万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1432、
値下がりは616、変わらずは107でした。

日経の日足は同じ形が続きました。
上下ひげを持つ短陽線を形成、
高値は切り下げ、安値は切り上げる持ち合いが続きました。

安値では22,500円をキープしたことで
意識的にはこの節目の価格帯を当分の下値線として
考えているのが見えます。

4日に渡って高値圏で持ち合いが続いていることには
変わりがないので、上か下、どちらに振れるかで
上昇継続か調整入れに分かれて行きます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

想定して以上の強さでした。
米国市場が255ドルの下落、下げ幅がこれだけあると
日本市場にも少なからずの影響があると予想していましたが、
むしろ高くスタート、そして安値でも22,500円意識して
割れることなく高値圏を保ちました。

先週は「業績の下方修正が出ることも想定されますが、
これで景気の底入れ、悪材料出尽くしとして解釈されやすく、
底値は固いと考えています。」と解説、
底値は確かに固く、材料次第ではやはり上を目指す動きになっていくとう
予想を立てることができるでしょう。

特に祝日明けの水曜日には、日本電産の決算、
米国市場でマイクロソフト、キャタピラーなどの決算発表があるので
様子見はより強まることと推測できます。

一方、本日の動きを参考に判断すると、
下値はやはり固く、基本上むきの目線で銘柄を選別するのがよいでしょう。
今週もよろしくお願い致します!

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,548.90 +56.22(0.25%)
ドル・円
108.53 – 108.54 -0.11(-0.10%)
ユーロ・円
121.17 – 121.21 +0.33(0.27%)
ユーロ・ドル
1.1163 – 1.1166 +0.0040(0.35%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,770.20 -255.68(-0.94%)
S&P500種
2,986.20 -11.75(-0.39%)
ナスダック
8,089.543 -67.310(-0.82%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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