TOPICS

2019/10/25

2019年10月25日の日経概況

2019年10月25日の東京株式市場は5営業日続伸しました。
終値は前営業日比49円21銭(0.22%)高の2万2799円81銭でした。
小幅ではありますが、5営業日連続の年初来高値更新、
2018年10月以降、1年ぶりの高値が続きました。
業績好調への期待より半導体関連に買いが出て高値圏での上昇が続きましたが、
週末要因で利益を確定する動きも出ることで上値は限定的でした。
重要なイベントと決算発表が詰め込まれている来週への戦略を含めて、
本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は小幅に反落と上昇、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比28ドル42セント(0.1%)安の2万6805ドル53セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に上昇して
前営業日比66.003ポイント(0.8%)高の8185.796で取引を終えました。

業績の結果によって物色が入る
決算相場の連続でした。
前日は中国関連で上昇が見られましたが、
中国関連として分類される3Mが市場予想を下回る業績を発表、
市場にインパクトを与えました。

一方、好調な業績を発表してマイクロソフト、
黒字転換を果たしたテスラが急騰するなど
売り買いが交差する相場でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向】

日本市場は医薬品と半導体がリードする相場でした。
新薬承認への期待感から連日大きく上昇している
エーザイが大幅高、医薬品株全体に買いが波及しました。

米国のインテルが市場予想を上回る業績予想を発表したことで
東京エレクトロンなど半導体関連銘柄にも
買いが入り、大きく上昇、市場を盛りあげました。

9:30付近まで強く上昇した日経は、
買いが一巡した後、利益を確定する売りに押され
始値を下回るところまで売り込まれましたが、
引け15分前からまた急速に買われ、
本日の高値付近で取引を終えました。

医薬品、半導体に加えて非鉄金属、金属製品、機械などの
景気敏感銘柄が買われる一方、水産、倉庫などの
内需の一角にもしっかり買いが入りました。

商いは2兆円を回復して、
東証1部の売買代金は概算で2兆733億円、
売買高は11億85万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1285、
値下がりは735、変わらずは135銘柄でした。

日経の日足は高値圏の持ち合いから上に振れてから、
さらに上昇して、強い上昇トレンドを続けました。
ボリンジャーバンドが全て上向き、2σを押し上げるバンドウォークで、
高値は綺麗に+2σ付近で止まりながらも
勢いが衰えない流れが形成されています。

週足では3週連続の陽線を形成、
今週は上髭が非常に短く、先週の陽線よりもさらに
上昇の勢いが強い形を作りました。

ただし、4週連続で出来高は減ってきているので、
個人投資家が実感を持って利益を実現しているとは
思いにくい相場でもあります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

今週も堅調な動きとなりました。
先週も大幅高でひけたことで、高値警戒感はありましたが、
少し失速するかと思うところで、新薬承認の期待から
医薬品銘柄に資金が向かうなど、内部的に循環物色が見られました。

また、米国市場が慎重に反応しながらも概ね良好な動きをする、
為替相場が10/3を底にして円安基調になったことなど
外部環境も揃い、市場は上昇の勢いを強めています。

実態が伴ってないので、心理だけで買われるのはおかしいという意見もありますが、
これが上昇のモメンタムがついている時の流れなので
「正しい」、「間違い」などの価値判断は一旦下ろして考える必要があります。

来週は日米で大きなイベントがあり、
週の中盤までは様子見が予想されます。
29日から30日までがFOMC、
30日から31日まで日銀金融政策決定会合、

31日に中国10月製造業PMI、
11月1日の金曜日が米国の10月雇用統計、
日本では9月の完全失業率、9月有効求人倍率が朝方発表されます。

FOMCは利下げが期待されていますが、
史上最高値圏に近づいている現状で、利下げを行うのが果たして正しいのか、
しない場合はまた失望感により市場へマイナスインパクトなど
市場には矛盾した二つのシナリオを持って方向性を失う可能性があります。

日銀金融政策決定会合も10月の消費増税直後であるが故に
景気の動向を見極めてからの政策決定が必要であることを考えると、
追加の金融緩和をすぐに実施するのは無理があるのではないかと予想しています。

決算発表が本格化する状況まで考えると、
材料1つで物色され、資金がシフトする流れが強まりますが、
底値が硬いという展望は変更する必要がないでしょう。

今週中に注目するように伝えた半導体銘柄には
本日から強い動きが見られたので、継続して注目、
11月4日は3連休になることから、週後半はさらに方向感の出にくい
展開になることを念頭に入れてください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】
日経平均(円)
22,799.81     +49.21(0.22%)
ドル・円
108.56 – 108.57  -0.13(-0.11%)
ユーロ・円
120.74 – 120.78  -0.41(-0.33%)
ユーロ・ドル
1.1121 – 1.1124  -0.0025(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,805.53     -28.42(-0.10%)
S&P500種
3,010.29      +5.77(0.19%)
ナスダック
8,185.796      +66.003(0.81%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/