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2019/11/08

2019年11月8日の日経概況

2019年11月8日の東京株式市場は小幅に4日続伸しました。
終値は前営業日比61円55銭(0.26%)高の2万3391円87銭でした。
米中貿易協議について追加関税の部分撤廃に合意したと
中国側が発表したことを材料に米国市場が上昇、
日本市場も250円まで上げ幅を広げましたが、
米国の高官が否定的な発言をするなど、不透明感が再び広がったことで
急速に収縮して今週の取引を終えました。
市場には過熱感を懸念する声も聞こえる中、来週からの戦略は?
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比182ドル24セント(0.7%)高の2万7674ドル80セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比23.888ポイント(0.3%)高の8434.516で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は2日だけで最高値を更新しました。
連日で米中貿易摩擦関連のニュースが市場を動かしています。
前日のネガティブニュースに続き、
当日は米中が発動済みの追加関税を段階的に撤廃することで米国と一致したと
中国政府が発表、投資家心理が改善しました。

中国関連とされる銘柄に買いが進んだ他、
クアルコム、マイクロン・テクノロジーなどの
半導体関連にも買いが進みました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の流れを引き継ぎスタートしました。
中国総務省が米国と追加関税の
段階的な撤廃に一致したと発表したことを材料に米国市場が上昇、
日本市場も買いが先行しましたが、
それに対して否定的な意見を出した米国高官の発言で
上昇幅は限定的でした。

朝方は円安傾向も加わり上昇幅を250円まで
広げる場面もありましたが、
米国のナバロ大統領補佐官の発言が伝わると
勢いは続かず、急速に上昇幅を縮小させました。

米国で中国関連・半導体関連が物色されたことで
精密機器が上昇率1位、
円安を背景に自動車、鉄鋼などの景気敏感銘柄にも
買いが入りました。
一方、不動産業、建設業が下落、
金属製品、化学などの素材系には利益確定の売りがでました。

商いは株価指数オプションの清算売買で膨らみ、
3兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で3兆1255億円、
売買高は16億2680万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1028、
値下がりの1022銘柄、変わらずは103銘柄でした。
上昇はしましたが、値上がり数と値下がり数が拮抗しました。

日経の日足は前日の終値から上放れしてスタートしましたが、
失速して陰線引け、高値で23,591円まで進んだことは
23,600円が意識された結果です。

終値では23,500円を割り込みましたが、
相場の中で突破したというのは心理的に大きな意味を持ちます。
実体は前日の実体から上放れしてギャップを形成しました。
先週から今週にかけて分析した通り、節目になるところを
突破したことで値動きが段々軽くなっていくのが見えてきます。

一回下に向かって調整に入るとしても、
切り返しは早く、24,000円に向かっての動きが継続すると見られます。
週足でも前週から上向きのギャップをあけ、
陽線を作りましたが、上髭付きなので、上値からの圧力が少し見えます。

調整に入った場合は、前週の終値からギャップを開けているので、
ギャップが埋まる22,850円か、
11/9の安値23,090円で止まってくれるかがポイントになります。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

250円以上をあげるところでは24,000円への道が見え始めたと
興奮気味だった市場の雰囲気は、
米中の合意について不透明感が再び高まると
失望の売りが広がりました。

それでも終わってみると年初来高値を4日連続更新。
節目を超えると上に向かって値動きが軽くなりますと解説していた
筆者にとっても意外なほどの強さだという印象です。

一方、市場には変調も見られます。
代表的なのがメリカルのストップ安も寄与したマザーズの下落、
JASDAQ平均も下落で終わりましたが、
今年に入ってからのマザーズの不調ぶりは首を賭けるほどです。

もう一つ特筆すべきなのが東証REIT指数の大幅な下落、
2018年12月以降、一回も下げることなく
1年近く上昇してきましたが、
本日は半年ぶりに25日移動平均線を割り込み、
利益確定が出始めているのが分かります。
REIT系に投資している方は心理的な転換点にきていることに
気づいて、利益確定の準備を進めてください。

以上の流れを踏まえて、来週の動きを予想すると
「堅調」、「循環」というキーワードが浮かびます。
米中関係は追加関税の撤廃まで一気に進むことはないにしろ
なんらかの合意には至っている可能性があるので
このまま緊張緩和ムードが続く場合は、市場はさらに上値を追う動きになります。

その際は、過熱感の出るセクターから資金をシフトし
出遅れ感の鮮明な金融の一角、電気・ガス業、
手詰まり感の強い空運業が見直される可能性が高いので
買いを考える方は注目しましょう。

一方、過熱感による空売りを物色する場合は
ガラス、化学、ゴム製品などの素材系に加え、
直近注目度の高かった医薬品の一部銘柄にも注目してみましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,391.87 +61.55(0.26%)
ドル・円
109.31 – 109.32 +0.36(0.33%)
ユーロ・円
120.77 – 120.81 +0.11(0.09%)
ユーロ・ドル
1.1050 – 1.1053 -0.0025(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,674.80 +182.24(0.66%)
S&P500種
3,085.18 +8.40(0.27%)
ナスダック
8,434.516 +23.888(0.28%)

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