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2019年12月9日の日経概況

2019年12月9日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比76円30銭(0.33%)高の2万3430円70銭でした。
市場予想を超える雇用統計の結果を反映して米国市場が
337ドルの上昇、日本市場はそれを引き継ぎ買いが先行してスタートしましたが、
追加関税4弾の発動を間近にひかえていることで
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に3営業日続伸して、
前営業日比337ドル27セント(1.2%)高の2万8015ドル06セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比85.828ポイント(1.0%)高の8656.529で取引を終えました。

雇用統計が市場予想を大きく上回り
景気減速の懸念が和らいだことが投資家心理を好転させました。
米国産の大豆や豚肉に対する追加関税の免除継続を中国が発表したことで

米中貿易摩擦の進展に期待がかかったことも
買いを支え、特に中国関連銘柄に
強い動きが見られました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の大幅続伸を受けて、
年初来高値を超えてのスタートとなりました。
米国景気減速の懸念が後退したことで
大きく買いが先行しましたが、勢いは続きませんでした。

15日に中国への追加関税4弾が全面発動される予定で
その行方を見極めたいという心理から
買いは続かず、上げ幅を縮小させ、
2桁の上層で取引を終えました。

内需の不動産、医薬品、利益確定が進んだ精密機器など
3業種以外はすべて上昇、
鉱業、石油、鉄鋼が上昇をリードしました。

東証1部の売買代金は概算で1兆8170億円、
売買高は10億8518万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1423、
値下がりは624、変わらずは109銘柄でした。

日経の日足は下ヒゲをもつ中陰線を形成しました。
実体は前日の終値から上放れして実体同士が重ならない
ギャップを形成しましたが、
スタート時の勢いを保つことができませんでした。

23,500円を超えてのスタートから
+2σが抵抗になり、前回の高値も意識されています。
安値は切り上げながら23,500円を高値抵抗線とする
三角持ち合いを形成しています。

明日、本日の高値を超えて、23,500円の壁を超えることに成功するか、
3回目の挑戦になりますが、
内部的な材料が不足している分、厳しい展開が予想されます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

先週末は米国市場が強い動きになりました。
ただ、世界はその動きを反映しておらず、
一旦好感してスタートするものの、
減速して終わる様子見ムードが見られます。

やはり15日の4弾発動は気にせずにはいられないというのが
市場の雰囲気で、3業種以外はすべて
上昇するにもかかわらず、2兆円を割り込む商いはそのことを物語っています。

今週の戦略としては「輸出関連、大型はとりあえず投資に慎重になり、
材料の出た中・小型に注目」と解説、
実際本日は大型より中型、TOPIXの上昇率の方が高くなっています。

見通しに変更はなく
明日から11日までは米国のFOMC、
12日はイギリスの総選挙、ECB理事会などが市場を揺るがす
材料として並んでいるので、
上下激しく動く波乱含みの展開になる見通しです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,430.70 +76.30(0.33%)
ドル・円
108.56 – 108.57 -0.10(-0.09%)
ユーロ・円
120.11 – 120.11 -0.57(-0.47%)
ユーロ・ドル
1.1063 – 1.1066 -0.0043(-0.38%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,015.06 +337.27(1.21%)
S&P500種
3,145.91 +28.48(0.91%)
ナスダック
8,656.529 +85.828(1.00%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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