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2019年12月24日の日経概況

2019年12月24日の東京株式市場は小幅に2日続伸しました。
終値は前営業日比9円47銭(0.04%)高の2万3830円58銭でした。
米国市場は3指数揃って連日の最高値更新を継続しましたが、
日本市場は材料不足による方向感なし相場が続き、
5年8ヶ月ぶりの低い商いを記録、年末までの相場は
この様子が継続する展望を鮮明にさせました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比96ドル44セント(0.3%)高の2万8551ドル53セント、
ナスダック総合株価指数は9営業日続伸して
前営業日比20.694ポイント(0.2%)高の8945.649で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は3営業日連続、
ナスダック総合株価指数は9営業日連続の最高値更新、
S&P500種株価指数も続伸して、
最高値更新が継続しました。

前週末の米中首脳による電話会談に続き、
中国政府が貿易相手国に対して859品目の関税引き下げを決めたことが
好感され、市場心理は強く推移しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日よりも狭い範囲で
材料の出た銘柄のみが物色される様子見相場でした。
上げていくと、短期の利益確定が出ると同時に、
少し売りが傾いたらすかさず押し目を拾うなど

狭い範囲の中で方向感に欠ける展開を続けました。
先週末から説明している通り、
大きな材料がでない限り、年末まではこの動きが継続するでしょう。

精密機器・半導体関連のアドテスト、日本電産、ファナックなどが買われ、
保険業、その他金融業、銀行業など、
金融銘柄前半に売りが広がりました。

商いはさらに薄くなり、5年8ヶ月ぶりの
低いレベルを記録しました。
東証1部の売買代金は概算で1兆2861億円、
売買高は8億6585万株でした。

本日も値上がり銘柄数が値下がりを下回り、
東証1部の値上がり銘柄数は994、値下がり1030、
変わらずは135銘柄でした。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
実体が薄く、ヒゲが長いことから悩みのサインと解釈されますが、
高値と安値は前日より切り下げたので、
終値では上昇しながらも形では下落になりました。

先週末から本日にわたってはボリンジャーバンドの+1σが
安値の支えラインとして意識され止まっているため、
今週中に割らない限りは
2018年の12月25,26のような暴落は避けられそうです。

前日は「力は不足しますが、高値と安値は切り上げて
形では上昇になりながらトレンド転換してきたので、
本日の高値を上に抜けると、24,000円への挑戦を再開します。」と解説、
上値を抜けることに失敗したので、
調整続きと考えるのが妥当でしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日本市場は「開店休業」という言葉を
連想させるほどの閑散相場で、
年初来最低及び2014年4月18日の1兆1502億円)以来、
5年8カ月ぶりの低水準を記録するほどでした。

ここにきて、新たな材料があるかというと
今夜の米国市場が短縮取引、明日がクリスマス休場で
さらに出掛りが不足してきます。

基本戦略は変更せずに、
積極的に新たな銘柄を物色するよりは
徐々にポジションを閉じる方向に進めましょう。

また、注目するように解説した小売の決算結果も
そろそろ出るタイミングですが
ニトリに関してはすでに業績展望が先週発表され、
材料を消化した状態ですので、新たな注目するような
材料にはならないでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,830.58 +9.47(0.04%)
ドル・円
109.39 – 109.40 ±0.00(0.00%)
ユーロ・円
121.08 – 121.09 -0.16(-0.13%)
ユーロ・ドル
1.1070 – 1.1073 -0.0013(-0.11%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,551.53 +96.44(0.33%)
S&P500種
3,224.01 +2.79(0.08%)
ナスダック
8,945.649 +20.694(0.23%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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