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2020年2月27日の日経概況

2020年2月27日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比477円96銭(2.13%)安の2万1948円23銭でした。
2019年10月11日以来、4ヶ月ぶりに終値で22,000円を割りました。
大幅な下落から自律反発の買いで461ドル上昇、その後
マイナスに転じた米国市場の流れを引き継ぎ、売りが先行しました。
新型肺炎の感染拡大、オリンピックの延期可能性など
悪材料が続くと下げ幅は470円を超えるところまで進みました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比123ドル77セント(0.5%)安の2万6957ドル59セント、
ナスダック総合株価指数は5日続落して
前営業日比15.162ポイント(0.2%)高の8980.775で取引を終えました。

連日で大幅な下落を記録し、
自律反発の買いが入ったことで上昇、
461ドルまで上げ幅を広げる場面がありました。

一方、ブラジルで新たな感染者が見つかり、
米国内の拡散も収束する目処が立たないことを背景に
上げ幅を縮小、マイナスに転じて取引を終えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が下げ続けたことを受け、
売りが先行してスタートしました。
前日は下げ止まりのサインを出していましたが、
新型肺炎に関連する悪材料が続き、
下げ幅を拡大しました。

・米国で市中感染の可能性が出る
・オリンピックの延期可能性が報道される
などの要因が重なると、下げ幅をさらに拡大、
歯止めが掛からず400円を超える下げ幅で本日の取引を終えました。

33すべての業種が下落する中、
特に空運、不動産、小売業など、
感染拡大による影響を受けやすい業種に売りが集中、
鉄鋼、精密機器は比較的緩い下げに止まりました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成、
実体は前日の実体から離れるギャップが
3日連続で形成されました。

前日は「安値では支えとして期待された
200日線付近で止まり、下げ止まりの様子をみせました。」と解説、
200日線が支えにならず、割り込んでしまいました。

200日線のみならず、節目の22,000円を
終値で割り込んだので、投資家心理はほとんど放棄状態、
下げ止まりの確実なサインが出ない限りは
下値からの買いを入れるタイミングではないことを示しています。

商いは連続して3兆円を超え、
東証1部の売買代金は概算で3兆1651億円、
売買高は18億1141万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は2059、
値上がりは77、変わらずは21銘柄でした。
東証1部の95%が下落する全面安の様子でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

何を買えばいいですか?という個人投資家の呟きに
答えは見つからない動きが続きました。
節目で誰もが支えてほしと思った
22,000円を終値で割り込んだのは特に心理的に
悪化する要因を持っています。

希望なら医薬品、特に材料が出たと思う富士フィルムと
思いがちですが、結果をみると
この銘柄すらも売られて下落、
医薬品・メディカルベンチャーが多く属する
マザーズに至っては年初来安値更新です。

空売りに切り返した会員の皆様からは
大きな利益をあげているとの報告が届く一方、
買いを中心とする投資家には苦しいタイミングでもあります。

金曜日の明日は溜まりに溜まった
空売りの利益を確定する買い戻しが入り
上昇するそぶりを見せる可能性がありますが、
カギを握るのは米国市場です。

ダウ先物がさらに下落しているおり、それを反映して
本日の米国市場がさらに下落する場合は、
買い戻しによる一時的な上昇の後、
21,000円を目指すセーリングクライマックスが出る可能性もあります。

買いはまだしばらく辛抱です。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,948.23 -477.96(-2.13%)
ドル・円
109.93 – 109.94 -0.54(-0.48%)
ユーロ・円
120.31 – 120.32 +0.22(0.18%)
ユーロ・ドル
1.0941 – 1.0944 +0.0070(0.64%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,957.59 -123.77(-0.45%)
S&P500種
3,116.39 -11.82(-0.37%)
ナスダック
8,980.775 +15.162(0.16%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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