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2020年3月10日の日経概況

2020年3月10日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比168円36銭(0.85%)高の1万9867円12銭でした。
米国市場が過去最大の下げ幅を記録した流れを引き継ぎ、
800円以上に下げ幅を広げる場面がありましたが、
円高の一服、原油価格の下げ止まりで上昇に転じました。
下げ止まりの様子になりましたが、まだ大きく買いポジションを持つ
タイミングではないので注意が必要です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は3日続落しました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して、
前営業日比2013ドル76セント(7.8%)安の2万3851ドル02セント、
ナスダック総合株価指数も3日続落して
前営業日比624.942ポイント(7.3%)安の7950.676で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均の下げ幅は過去最大に達しました。
最大の下げになった要因は2つ。

新型コロナの世界的な拡散、
景気の下押し懸念から原油が急落、
エネルギー関連企業の比重が大きい米国市場にとっては
大きな下げ要因となりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の米国市場が
過去最大の下げ幅を記録したことを受け
売りが先行してスタート、
下げ幅を800円強広げて、19,000円を割り込む場面もありました。

下げ幅を広げた後は円高が一服、
原油価格も下げ止まることで
下げ幅を打ち消した後は上昇に転じました。

不動産、サービス業、倉庫などの内需系と同時に
鉄鋼、電気機器などの輸出関連にも買いが広がりました。

日経の日足は長い下ヒゲを持つ
陽線を形成しました。
安値では19,000円も割り込みましたが

力強い反発を見せながら、陽線になりましたが、
高値では20,000円に届かず
抵抗になって上昇幅を縮小させました。

陽線引けで上昇に転じているような雰囲気が溢れていますが、
高値と安値は切り下げているので、
テクニカル的にはまだ下げの形、
底値からの買いを考えるなら小さい株数からです。

東証1部の売買代金は概算で3兆8120億円、
売買高は25億7037万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1645銘柄、
値下がりは477、変わらずは42銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

際どいところに来ました。
その中でも自律反発の範囲を超えた上昇は
力強さを与えてくれそうです。

2,000ドルを超える米国市場の下落で
19,000円まで割り込む暴落局面から
3桁の上昇まで、目紛しい展開になったのは
101円から1日で105円まで戻した
円高基調の一服、円安の進行が大きく作用しました。

際どいというのは2万円を前にして
伸び悩んでしまったことで、
ここを明日にでも超えると21,000円までは
力強く戻しそうですが、

前日も解説した通り、20,000円でぶつかって
抵抗に変わる場合は、
当分下方への圧力と持ち合いの傾向が強くなります。

空売りのポジションは多くの銘柄が利益確定のサインを出しているので、
一回戻してから再び下に向かう時に仕掛け、
買いはファダメンタル的に健常な銘柄に少しずつ分散投資しておくことです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
19,867.12 +168.36(0.85%)
ドル・円
104.10 – 104.11 +1.88(1.83%)
ユーロ・円
118.52 – 118.56 +1.58(1.35%)
ユーロ・ドル
1.1386 – 1.1389 -0.0053(-0.46%)
NYダウ工業株30種(ドル)
23,851.02 -2,013.76(-7.78%)
S&P500種
2,746.56 -225.81(-7.59%)
ナスダック
7,950.676 -624.942(-7.28%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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