2020年3月24日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比1204円57銭（7.13%）高の1万8092円35銭でした。
3月12日以降、7営業日ぶりに18,000円台を回復してきました。
米国市場が経済政策をめぐって与野党の合意ができなかったことで
500ドル以上の下落、海外の資金が日本市場に向かいました。
大きく買いが先行した日本市場は、日銀のETF買い期待も加わり、
上げ幅を縮めることなく上昇して終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は大きく下落ました。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して、
前営業日比582ドル05セント（3.0%）安の1万8591ドル93セント、
ナスダック総合株価指数は小幅の下落に止まって
前営業日比18.843ポイント（0.3%）安の6860.674で取引を終えました。

2万ドルを割り込んだ上に、3年4カ月ぶりの
安値を記録しました。
トランプ氏が打ち出した経済政策の中で
野党の合意を得られるかが懸念されていた政策について
懸念通り、合意に至らず市場の失望を招きました。

移動制限を発動する州が増えることに加え、
ボーイングが一部工場で操業停止を発表するなど、
新型コロナによる景気への影響が深まることに歯止めにかかりませんでした。

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【日本市場の動向】

日本市場は底値を形成して、抜け出すことを示唆する
上昇となりました。
海外の投資家が日本株にシフトしているのが
大きな上昇の要因と見られます。

米国市場が再び500ドルを超える大きな下落に
なったにもかかわらず、
朝から買いが大きく先行、
寄り付きをほとんど下げることなく、一貫して上昇しました。

米国株を処分して日本株にシフトする
投資家が多く、米国市場と日本市場の乖離が
深まる様子が伺えます。

急速な円安傾向も作用して、電気・ガス業、
陸運業などの内需系の業種以外、
30業種が上昇する活況ぶりでした。

日経の日足は久しぶりにみる丸坊主を形成しました。
ヒゲをほとんどもたない陽線で、
上向きのギャップもつきました。

大引けまで一貫して上昇して終わった事は
大きな意味を持ちます。
高値ではボリンジャーバンドの+1σに
ぶつかって止まりましたが、

18,000円台を終値で超えてきたことも
投資家心理の改善には役立つ事です。
ただし18,000円の抵抗を抜け出したと確認するためには、
明日も本日の高値を上に抜けて上昇する必要があります。

3月17日と3月19日の安値が
セリングクライマックスで底になる可能性が出てきました。
ここから物色した買いの銘柄を実行に移していくタイミングです。

8割が上昇する全面高に近い展開で
売買代金も3兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で3兆6191億円、
売買高は22億5686万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1748、
値下がりは394、変わらずは26銘柄でした。

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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】

日本市場と米国市場の乖離が面白いほど
広がっています。
新型コロナが日本で抑えられる気配が出ていますが
欧州、米国では爆発的に広がっていることが
日本市場が物色される一つの要因となっています。

現実味を浴びてきたオリンピック延期も、
薄々気づいていたことなので、
市場にある程度は織り込み済みで
実際に確定すれば、もう一度大きく下げる要因よりは
悪材料出尽くし（これ以上悪くなることはないでしょうという心理状態）で、
小幅の変動で収まることと予想します。

ただし、パンデミックによる世界同時株安は
今まで誰も経験したことのないパターンなので、
どのような突発事項が発生するかは誰にも予想できません。
（収まりそうだった日本も優雅にヨーロッパ旅行を楽しんで
新型コロナを再度持ち込む行動が見られるので、
再度広がらないという保証はないでしょう）

物色済みの銘柄を少しずつ買っていきますが、
全力買いのタイミングではないことを常に意識してください。
実際に本日の線略で買いを開始する銘柄もあるので、
よく読んで実行してみてください。

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【各市場の動き】
日経平均（円）
18,092.35 ＋1,204.57(7.13%)
ドル・円
110.54 – 110.55 ＋0.31(0.28%)
ユーロ・円
119.84 – 119.88 ＋1.98(1.67%)
ユーロ・ドル
1.0841 – 1.0844 ＋0.0149(1.39%)
NYダウ工業株30種（ドル）
18,591.93 －582.05(－3.03%)
S&P500種
2,237.40 －67.52(－2.92%)
ナスダック
6,860.674 －18.843(－0.27%)

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