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2020年5月20日の日経概況

2020年5月20日の東京株式市場は4営業日続伸しました。
終値は前営業日比161円70銭(0.79%)高の2万0595円15銭でした。
4営業日続伸はおよそ1ヶ月ぶりです。
前日は911ドル以上をあげた米国市場が利益確定に押され
390ドルの下げ、日本市場も朝方は上値の重い動きでしたが、
安値からの強さを発揮し、3桁の上昇で終わりました。
マザーズ指数の上昇が目立つ中、それに合わせた線略を含め
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比390ドル51セント(1.6%)安の2万4206ドル86セント、
ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反落して
前営業日比49.72ポイント(0.5%)安の9185.10で取引を終えました。

前日の911ドル上昇に対して利益確定が出たことに加えて、
新型コロナウィルスのワクチン開発に対する
悪材料が出たことで400ドル近い調整になりました。

前日、相場を押し上げる要因になった
モデルナ社の新型コロナワクチンに対して
ヘルスケア専門誌が「情報が不十分」と報じたことで
午後に入って下げ幅を広げながら引けました。

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【日本市場の動向】

日本市場の朝方は米国市場の材料を引き継ぎました。
モデルナ社の新型コロナワクチンが情報不十分との
報道で下げた米国市場に影響で上値の重い展開でスタート、
米中の1次合意は破棄しないとの発表が下げを引き止めました。

相場を大きく引き上げる材料があるわけでもなく、
緊急事態宣言が2府1県で21日にも解除されると伝わったことを
材料に上げましたが、上値は限定的な範囲でした。

金融事業をコアにするとの線略を発表した
ソニーがソニーFHを完全子会社化すると発表で
TOBの取得額の2,600円前後まで大きく上昇しました。

日経の日足は短い上ヒゲを持つ陽線を形成しました。
節目の75日移動平均線付近でスタート、
そのまま上昇して2万500円を確保して終りました。

わずかな差ですが、前日の高値を切り上げ、
安値も切り上げたので形でも上昇、
75日移動平均線が早速支えに変わる
可能性が出てきました。

本日の高値を抜けて明日も上昇する場合は、
75日移動平均線に続いて
2万500円も支えとして変わる流れになるでしょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆1730億円、
売買高は12億1446万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1395、
値下がりは682、変わらずは93銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は「ワクチンはまだ初期臨床試験の段階で
実用化まではタイムラグがあると言う現実が意識された結果が安値引け」、
「今後もすんなりと上値を切り上げて行く動きには
なりにくい」と展望しました。

米国市場の下落は正しくワクチン関連のニュースで、
実際に承認されるまでは好材料と悪材料が
飛び交うのは当然のように続くでしょう。

その動きを受けて日本市場は
幅のある下げを見せてもおかしくない環境でしたが、
下げどころか、3桁の上昇で終りました。
非常に強いと言える動きですが、
気になるのは薄い商いです。

特に目立つのは巣ごもり関連と医薬品が同時に脚光を浴びる
マザーズ市場で、本日は3.33%の大幅な上昇でした。
東京エレクトロン、アドバンテストのような
大型・定番銘柄は当たり前のように上昇、
マザーズでも半導体のみならず、AI関連銘柄に注目が集まりました。

画像処理半導体(GPU)のエヌビディアが米国で
注目されたことで日本市場にも波及してきました。
大きく動き出したことで、今後もこのトレンドが継続する
可能性は十分あるので、注目してみましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,595.15 +161.70(0.79%)
ドル・円
107.62 – 107.63 +0.21(0.19%)
ユーロ・円
117.76 – 117.78 +0.38(0.32%)
ユーロ・ドル
1.0941 – 1.0943 +0.0013(0.11%)
NYダウ工業株30種(ドル)
24,206.86 -390.51(-1.58%)
S&P500種
2,922.94 -30.97(-1.04%)
ナスダック
9,185.104 -49.724(-0.53%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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