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2020年5月27日の日経概況

2020年5月27日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比148円06銭(0.70%)高の2万1419円23銭でした。
米国市場が大きく上昇、日本市場は緊急事態宣言の全面的な解除が
引き続き好感され、上昇幅を伸ばしました。
3日で1,000円以上を上げてきたことから
過熱感が懸念される相場ですが、上昇基調のトレンドは
変わらないので、落ち着いて利益を伸ばす必要があります。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】

米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に上昇して、
前営業日比529ドル95セント(2.2%)高の2万4995ドル11セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比15.63ポイント(0.2%)高の9340.22で取引を終えました。

製薬大手のメルクが新型コロナ予防ワクチンを
2種開発すると発表し、
ノババックスもワクチン候補の臨床試験開始を
発表するなど、ポジティブな材料が続いたことで
上昇幅は大きくなりました。

一方、直近強い動きを見せたハイテク関連は
利益確定が優先され、ナスダックの上昇幅は限定的でした。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が大きく上昇したことに加えて、
前日に引き続き緊急事態宣言が全面的に解除されたことが
プラス材料で、経済活動正常化への期待から
買いが続きました。

3日だけで1,000円以上を上げてきているので
短期的な過熱感が出ていますが、
上値をおう動きが続くと
外国人投資家の出番、さらに上値を追う動きになりやすいでしょう。

上昇相場に入る際に出遅れていた
海運、鉄鋼などの景気敏感業種に加えて、
銀行、証券などの金融関連もしっかり、
一方、前日まで強い戻しを見せた
空運、陸運には利益確定の売りが出ました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
実体の大きさが前日の半分、
上昇の勢いが弱まったように見えますが。
実体が+2σを飛び出してスプラッシュに入ったことから
トレンドはまだ強いと判断できます。

MACDがシグナルから離れる動きも加速するので、
トレンドはまだ強いと判断、ただし、
すぐ上には200日移動平均線が位置して、
抵抗になることが予想されます。

一回押し目をつくるとさらに上げやすくなる性格から
しっかりフォローしていきましょう。

商いは1ヶ月ぶりの盛り上がりで、
東証1部の売買代金は2兆8756億円、
売買高は17億6330万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1431、
値下がりは662、変わらずは77銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

3日で1,000円という驚異的な回復力、
経済の現状が最悪なのは誰もが知っているけど、
株価がこんなに強いのは違和感が強すぎるという
感想を耳にすることが多くなってきました。

個人投資家は心配の多いビジネスかもしれません。
暴落する時は永遠に下がり続けて
終わることがなさそう、
それ故、“一体いつになったら止まるんだ‘“と叫びます。

一方、強く上げ始めると
“ちょっとあげすぎではない?そろそろ下がるから今のうちに売っておくか”、
のように騒ぎ出し、その結果、
上昇トレンドの始まりの過ぎないところで売って
後はどこで入ればいいか分からなくなったりします。
押し目待ちに押し目なしとは正しく今のような局面です。

規模別の分析を最近進めてきましたが、
いよいよ大型の上昇率がしっかり目立ち、
商いも1ヶ月ぶりの盛り上がりです。

景気回復への期待に合わせ電気機器・部品系の
大型(例えばキーエンス、ファナック)に関心が集まりやすいので、
同じ系の銘柄を物色して少しは大胆に行動してみてもいいのではないでしょうか。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,419.23 +148.06(0.70%)
ドル・円
107.69 – 107.70 -0.13(-0.12%)
ユーロ・円
118.74 – 118.79 +0.85(0.72%)
ユーロ・ドル
1.1026 – 1.1030 +0.0092(0.84%)
NYダウ工業株30種(ドル)
24,995.11 +529.95(2.16%)
S&P500種
2,991.77 +36.32(1.22%)
ナスダック
9,340.221 +15.634(0.16%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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