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2020年7月28日の日経概況

2020年7月28日の東京株式市場は小幅に3営業日続落しました。
終値は前営業日比58円47銭(0.26%)安の2万2657円38銭でした。
米国市場は1兆ドル規模の景気支援策が発表されるなったことが好感され、
3営業日ぶりに反発、アナリストの投資評価が引き上げられた
ナスダック銘柄にも資金が向かいました。
一方、日本市場は決算相場の典型的なパターンで、前半強い、
後半失速の方向感なし相場が続きました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は3営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して、
前営業日比114ドル88セント(0.4%)高の2万6584ドル77セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反発して
前営業日比173.09ポイント(1.7%)高の1万0536.27で取引を終えました。

1兆ドル規模の景気支援策が発表される
見通しとなったのが好感され、
投資家心理が改善しました。

モデルナ、ファイザーなど、
コロナワクチン開発に進展が見られたことも
市場を後押ししました。
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【日本市場の動向】

日本市場は大きな材料になることはなく、
決算相場が続きました。
米国市場が上昇する中、日本市場に大きな影響を与える要因は
見当たらず、様子見相場が続きました。

利益確定の売りからファナックが売られる一方、
その他の精密機器は買われました。
回復の目処が立たない空運業が下落率1位、
不動産、陸運業も厳しく押されました。

日経の日足は上ヒゲの方が長い陰線を形成しました。
高値と安値は前日より切り上げて
形では上昇に転じました。

短い調整期間中にトレンド転換したことになりましたが、
上ヒゲの長い陰線であることが
少し引っかかるポイントです。

ボリンジャーバンドが広がりを見せながら
少し上向きに変わっていることから明日は
本日の高値を抜けて上昇する場合は
上昇トレンドへの復帰を果たすことになるでしょう。

決算相場であることを考えると
もうちょっと不安定な動きが続いても不思議ではないところです。

商いは様子見ムードで2兆円を割り込む低調ぶりでした。
東証1部の売買代金は1兆9878億円、
売買高は10億8836万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1534、
値上がりは557、変わらずは81銘柄でした。
指数は下落しながらも値上がりが約65%を占めた
前日の動きから一転しました。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は今週のポイントになることは
米国の決算動向、為替相場と解説しました。
為替相場は100ご縁を目の前にして、
下げ止まり円高の進行には歯止めがかかったように見えます。

ただし、まだ円安の方にふれたと言う
兆しは見えないので、安心するのは早いでしょう。
むしろ支えられて欲しい105円が崩れた場合は
さらに早く円高が進む可能性もあるので
為替の動向には常に注意を払っておく必要があります。

米国市場ではアナリストが投資判断を引き上げた
アップルが上昇するなど、
ハイテク関連株に資金が再度向かい始めました。

日本市場では東京エレクトロンが増益、
信越化学が減益など、注目度の高い銘柄に
まちまちな動きが見られたので
今すぐ方向性を見いだす事は難しいのが現状です。
それでも半導体・ハイテク関連が今後の鍵を握るということに
変わりはないと判断することから、
半導体銘柄には継続して注目しておきたいところです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,657.38 -58.47(-0.26%)
ドル・円
105.22 – 105.23 -0.34(-0.32%)
ユーロ・円
123.47 – 123.49 +0.02(0.01%)
ユーロ・ドル
1.1734 – 1.1735 +0.0039(0.33%)
NYダウ工業株30種(ドル)
26,584.77 +114.88(0.43%)
S&P500種
3,239.41 +23.78(0.73%)
ナスダック
10,536.267 +173.090(1.67%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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