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2020/08/28

2020年8月28日の日経概況

2020年8月28日の東京株式市場は3営業日続落しました。
終値は前営業日比326円21銭(1.41%)安の2万2882円65銭でした。
14時過ぎに安倍首相の辞任以降が伝わると
市場に動揺が広がり、一時的に600円を超える下げ幅になるなど
乱高下を繰り返した結果、300円台の下げに落ち着いて今週の取引を終えました。
ポスト安倍の議論が活発になるなど、来週からの動向を含めて
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸と反落、まちまちな動きをしました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比160ドル35セント(0.6%)高の2万8492ドル27セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して
前営業日比39.72ポイント(0.3%)安の1万1625.34で取引を終えました。

ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が講演、
物価が上昇することを明確に確認するまで
利上げを見送る考えを表明、
物価上昇率が2%を一時的に超えるのを容認する
新たな政策指針を披露しました。

低金利制作の長期化で株式市場への資金流入が期待され、
活発な取引と共に2019年末終値を
上回る場面まで買いが進みました。

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【日本市場の動向】

日本市場は午後に入って大きく動き出し、
300円を超える下げ幅で終わりました。
米国市場の上昇を受け、買いが先行、

長期金利の上昇による金融銘柄への買いも加わると
一段高となりましたが、
午後2時過ぎに「首相が辞任の意向を固めた」との
報道があった後はアルゴリズムトレードの
投げ売りが広がったことで600円を超える下げを記録しました。

下げが一巡した後は200円を超える幅で戻し、
悩みの様子を残しながら今週の取引を終えました。

全面安にはならず、
保険、銀行などの前日は売られていた金融銘柄が大きく買われ、
不動産、陸運、海運、空運業が続きました。
一方、情報・通信、小売、電気機器などが
下げない動きになりました。

日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
高値は前日より切り上げ、安値は切り下げたので、
エンド幅の大きい持ち合いになりました。

安値では25日移動平均線を割り込んで
一目均衡表の先行スパン1まで近づきましたが、
終値では戻して25日移動平均線を回復して終わりました。

変動幅は大きかったですが、
来週初半で今週の安値を切り下げて
さらに下げ基調に入っていくのか、
その場合は75日移動平均線で止まるかが確認ポイントになります。

波乱相場を反映して商いは2兆円を大きく上回りました。
東証1部の売買代金は概算で2兆8251億円、
売買高は16億6610万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1543、
値上がりは568銘柄、変わらずは58銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

注目されていたジャクソンホール会議も
波乱なく消化しそうな雰囲気で、
週ベースでも上昇が予想されていた金曜の後場、
安倍首相の辞任というニュースが相場を揺るがしました。

来週はいわゆる「政局相場」になることが予想されます。
「ポスト安倍」という言葉がメディアを賑わせている、
世間の注目も集まるなか、政局関連のニュースに神経質に
反応するというのが、
政治関連イベントが発生した際の相場模様です。

菅官房長官か、岸田政調会長、順当なら名前が上がる
人物像は国民に強い印象を与えることはできないとしても
アベノミクスの基本路線を大きく変更することはないだろうという
別の意味での安定感を齎すことは可能でしょう。

外国人投資家が安倍政権を好んだ理由は
長期安定政権であり、それゆえ金融政策などの
経済政策全般に一貫性がもたらされている側面が大きかったので、
それが大きく揺れることになると
外国人投資家は一旦資金を回収しておく動きに回ります。

その意味でアベノミクスに批判的であると評される
石破氏の登板になる場合は、波乱要因は大きくなります。
日々神経質になることや、週末の9月4日には
米国の雇用統計が控えていることから
波乱含みの動きづらい相場になるのが浮かびます。

波乱の際は少し休んでいくか、
変動幅の大きさを逆手に取った短期トレードを繰り返すか、
株式投資家には選択が要求されると同時に
先物の短期勝負は面白くなりそうです。
ただし、大きく下げ幅を作らない場合は
押し目買いのチャンスと捉えます。

政治リスクが堅調になると注目される
イムラ封筒 <3955>は本日も大きく動いたので、
短期戦略の対象として考えてみても面白いのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,882.65 -326.21(-1.41%)
ドル・円
105.69 – 105.71 -0.31(-0.29%)
ユーロ・円
125.76 – 125.77 +0.32(0.25%)
ユーロ・ドル
1.1893 – 1.1894 +0.0059(0.49%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,492.27 +160.35(0.56%)
S&P500種
3,484.55 +5.82(0.16%)
ナスダック
11,625.337 -39.723(-0.34%)

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